※本記事にはアフィリエイトリンクが含まれています。 ※本記事は一般的な情報提供を目的としており、特定の商品の効果・安全性を保証するものではありません。敏感肌・アレルギーのある方は使用前にパッチテストをおすすめします。
はじめに
4月に入り、紫外線量が急激に増えてくる季節になりました。「そろそろ日焼け止めを買い替えようかな」と思いながら、ドラッグストアの棚の前で迷った経験はありませんか?
SPF30とSPF50って実際どれだけ違うの?ノンケミカルって何?敏感肌でも使える商品はどれ?——こういった疑問は、選ぶ知識がないと判断が難しいですよね。
私は病院薬剤師として10年間勤務し、現在は子育てをしながら在宅ワークをしています。薬剤師の視点から、日焼け止めの成分・選び方・おすすめ商品を解説します。
まず知っておきたい:紫外線の種類
日焼け止めを正しく選ぶためには、まず紫外線の種類を理解しておくことが大切です。
| 紫外線の種類 | 影響 | 特徴 |
|---|---|---|
| UVB | 日焼け・赤み・シミ | エネルギーが強く皮膚表面にダメージ |
| UVA | シワ・たるみ・くすみ | 皮膚の深部まで届く・窓ガラスも透過する |
SPFはUVBをカットする指標、PAはUVAをカットする指標です。どちらも対策することが、総合的な紫外線ケアにつながります。
SPF・PAの数値の正しい読み方
SPFについて
SPFとは「Sun Protection Factor」の略で、UVBに対する防御効果を示す数値です。
SPF1あたり約15〜20分のUVB防御効果があるとされており、理論上はSPF30で約450〜600分、SPF50で約750〜1,000分の防御が期待できる計算になります。ただしこれはあくまで試験上の数値であり、汗・摩擦・時間の経過によって効果は低下します。
薬剤師メモ:SPF30とSPF50の差は数値ほど大きくありません。UVBカット率はSPF30で約97%、SPF50で約98%とされており、日常使いではSPF30〜50程度で十分なケースがほとんどです。それよりも「2〜3時間ごとに塗り直す」ことの方が効果的です。
PAについて
PAとは「Protection Grade of UVA」の略で、UVAに対する防御効果を示す指標です。+の数が多いほど効果が高く、最大は「PA++++」です。
| 表示 | 効果 |
|---|---|
| PA+ | UVA防御効果あり |
| PA++ | UVA防御効果かなりあり |
| PA+++ | UVA防御効果非常にあり |
| PA++++ | UVA防御効果きわめて高い |
屋外での長時間活動・レジャー・スポーツの際はPA++++を選ぶとより安心です。
日焼け止めの成分タイプを知ろう
日焼け止めの主成分は大きく「紫外線吸収剤」と「紫外線散乱剤」の2種類に分けられます。
紫外線吸収剤(ケミカルタイプ)
紫外線を吸収して熱などに変換することで肌を守る成分です。代表的なものにメトキシケイヒ酸エチルヘキシル・オクチノキサートなどがあります。
特徴:
- 白浮きしにくく、使用感が軽い
- SPF・PA値を高めやすい
- 一部の敏感肌・アレルギー肌では刺激を感じることがある場合も
紫外線散乱剤(ノンケミカルタイプ)
紫外線を物理的に散乱・反射させることで肌を守る成分です。代表的なものに酸化亜鉛・酸化チタンがあります。
特徴:
- 肌への刺激が比較的少ないとされている
- 敏感肌・赤ちゃん・子どもにも使いやすい
- 白浮きしやすい傾向がある
薬剤師メモ:「ノンケミカル=絶対安全」ではありません。どちらのタイプでも、アレルギーが出る可能性はゼロではないため、敏感肌の方はまず腕の内側などでパッチテストをしてから使用することをおすすめします。
医薬部外品と化粧品の違い
日焼け止めには「医薬部外品(薬用)」と「化粧品」の2種類があります。
| 区分 | 特徴 |
|---|---|
| 医薬部外品(薬用) | 有効成分の配合が認められている・美白・ニキビ予防などの効果表示が可能・国の基準を満たした製品 |
| 化粧品 | 有効成分の配合なし・機能の表現に制限あり |
「薬用」と書かれていても医薬品ではなく、あくまで医薬部外品である点を理解しておくとよいでしょう。
肌タイプ・シーン別の選び方
敏感肌・アレルギー肌の方
ノンケミカルタイプ(紫外線散乱剤のみ使用)・無香料・無着色・アルコールフリーの製品を選ぶことをおすすめします。成分表示で「エタノール(アルコール)」が上位にある製品は刺激を感じやすい場合があります。
乾燥肌の方
ヒアルロン酸・セラミド・グリセリンなどの保湿成分が配合された製品が向いています。日焼け止めと保湿を同時にケアできるタイプも便利です。
脂性肌・混合肌の方
さらさらとしたテクスチャーの製品や、皮脂吸着成分(シリカなど)が配合されたものが使いやすい傾向にあります。
お子さん・赤ちゃんへの使用
子ども向けにはノンケミカルタイプ・低刺激・落としやすい処方のものを選ぶのが基本です。1歳未満の乳児への使用は、必ず小児科や皮膚科に相談してください。
日常使い(通勤・買い物など)
SPF30〜50・PA++〜+++程度で十分なケースがほとんどです。軽いテクスチャーで塗り直しやすいものが継続して使いやすいです。
アウトドア・海・プール
SPF50+・PA++++・ウォータープルーフタイプを選びましょう。汗や水に強い処方でも、2時間を目安に塗り直すことが大切です。
日焼け止めの正しい使い方
① 適切な量を使う
日焼け止めは「少しでOK」ではなく、十分な量を塗ることが効果発揮のカギです。顔全体には1〜2円玉大が目安とされていることが多いです。薄く伸ばしすぎると、表示されているSPF・PA値の効果が得られない可能性があります。
② 外出の15〜30分前に塗る
日焼け止めが皮膚に均一に広がり、成分が安定するまでに時間がかかる場合があります。外出前に余裕を持って塗っておくとよいでしょう。
③ 2〜3時間ごとに塗り直す
汗・皮脂・摩擦によって日焼け止めの効果は低下します。塗り直しが最も重要なポイントのひとつです。外出先でも塗り直しやすいスプレータイプ・スティックタイプの携帯用を活用するのもおすすめです。
④ 日焼け止めだけに頼らない
日焼け止めはUVケアの一つの手段です。帽子・サングラス・UVカット衣類・日傘なども組み合わせた総合的な紫外線対策が効果的とされています。
薬剤師おすすめのドラッグストア日焼け止め
敏感肌・子どもにも使いやすいタイプ
アネッサ パーフェクトUV スキンケアミルク(資生堂) ウォータープルーフでありながら、汗・水で落としやすい処方が特徴とされています。SPF50+・PA++++。
ビオレUV アクアリッチ ウォータリーエッセンス(花王) 軽いテクスチャーで白浮きしにくいと評判のプチプラ定番商品です。SPF50+・PA++++。
NOV UVミルク(ノブ) 敏感肌向けに開発された日焼け止めで、ノンケミカル処方・無香料・無着色です。SPF32・PA+++。
注意が必要な場面
① 目への使用 日焼け止めは目の周りの使用に注意が必要なものが多くあります。パッケージの使用上の注意を必ず確認してください。
② 他の外用薬との併用 処方された外用薬(ステロイドなど)を使用している部位への日焼け止め塗布については、かかりつけ医・薬剤師にご確認ください。
③ アレルギーが出た場合 日焼け止めを塗って赤み・かゆみ・かぶれが出た場合は、すぐに洗い流して使用を中止してください。症状が続く場合は皮膚科を受診してください。
まとめ
| こんな方に | おすすめの選び方 |
|---|---|
| 敏感肌・アレルギー肌 | ノンケミカル・無香料・アルコールフリー |
| 乾燥肌 | 保湿成分(ヒアルロン酸・セラミド)入り |
| 脂性肌 | さらさらテクスチャー・皮脂吸着成分入り |
| 日常使い | SPF30〜50・軽いテクスチャー |
| アウトドア・海 | SPF50+・PA++++・ウォータープルーフ |
| 子ども・赤ちゃん | ノンケミカル・低刺激・落としやすい処方 |
どんなに良い日焼け止めを選んでも、塗る量が少なかったり塗り直しを怠ると効果が半減します。 成分・数値だけでなく「続けて使えるか」「塗り直しやすいか」という観点でも選んでみてください。
プロフィール:病院薬剤師として10年間勤務後、現在は在宅ワーク・ブログ執筆で薬の知識を発信中。子育て中の薬剤師ママ・パパ目線での情報もお届けします。


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