夏のむくみを解消する食事と市販薬【カリウム・漢方の活用法】

薬剤師コラム

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はじめに

「夏になると足がパンパンになる」「夕方になると靴がきつくなる」——そんなむくみの悩みを抱えている方は多いです。

実は夏のむくみは、冬とは少し原因が異なります。薬剤師の視点から、夏特有のむくみの原因と、食事・市販薬・漢方を使った解消法をわかりやすく解説します。


夏にむくみやすい理由

① 冷房による冷えと血行不良

冷房の効いた室内に長時間いると、体が冷えて血管が収縮し、血液やリンパの流れが悪くなります。特に足元は心臓から遠く、冷えの影響を受けやすい部位です。

② 水分・塩分の摂りすぎ

暑さで水分補給をこまめに行うのは大切ですが、塩分(ナトリウム)を多く含む飲食物を過剰に摂ると、体内に水分を溜め込もうとする働きが強まりむくみやすくなります。

③ 長時間の同じ姿勢

テレワークや外出自粛で座りっぱなし・立ちっぱなしの時間が長くなると、重力で水分が下半身に溜まりやすくなります。

④ 自律神経の乱れ

梅雨〜夏の気圧変動・温度差で自律神経が乱れると、水分代謝をコントロールする機能も低下します。


むくみ解消に効果的な食事

カリウムを積極的に摂る

カリウムはナトリウム(塩分)の排出を助け、むくみを改善する代表的な栄養素です。

食材カリウム含有量の目安
バナナ(1本)約360mg
アボカド(1/2個)約430mg
ほうれん草(100g)約690mg
枝豆(100g)約490mg
トマト(1個)約210mg

夏に旬を迎える枝豆・トマト・きゅうりなどはカリウムが豊富でおすすめです。

利尿作用のある食材を活用する

  • とうもろこし(ひげ茶): 利尿作用が高く、体内の余分な水分排出をサポート
  • 小豆: 昔からむくみ対策に使われてきた食材
  • はと麦: 水分代謝を改善する作用が期待される

塩分を控える工夫

  • 調味料は「かける」より「つける」
  • 加工食品・インスタント食品は控えめに
  • 外食時はスープ・汁物を飲み干さない

むくみに使える市販薬

防已黄耆湯(ぼういおうぎとう)

「水太り」「汗をかきやすくむくみやすい」タイプに向いている漢方薬です。体内の水分バランスを整え、余分な水分を排出する働きがあります。

五苓散(ごれいさん)

水分代謝を改善する代表的な漢方薬。むくみだけでなく、二日酔いや低気圧頭痛にも使われます。

当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)

冷えとむくみを同時にケアしたい女性に向いている漢方薬です。血行改善・利水作用があります。

⚠️ 漢方薬は体質に合ったものを選ぶことが大切です。2週間使用しても改善しない場合や、むくみが急激に悪化する・片側だけむくむ場合は、医療機関を受診してください。


日常生活でできるむくみ対策

① 着圧ソックスを活用する 座り仕事・立ち仕事の多い方は、着圧ソックスで下半身の血流を促しましょう。

② 足を心臓より高く上げる 就寝時や休憩時に足をクッションなどで高くすることで、重力によって溜まった水分が戻りやすくなります。

③ ふくらはぎのストレッチ・マッサージ 「第二の心臓」と呼ばれるふくらはぎを動かすことで、静脈血の還流を助けます。座ったままでもつま先の上げ下げを繰り返すだけで効果があります。

④ 冷房対策で体を冷やさない 室内ではレッグウォーマーや薄手のカーディガンを活用し、冷えによる血行不良を防ぎましょう。


こんなむくみは要注意

以下の場合は生活習慣によるむくみではなく、病気が原因の可能性があります。早めに医療機関を受診してください。

  • 片側だけ急にむくんだ(深部静脈血栓症の疑い)
  • 顔・まぶたがむくむ(腎臓・甲状腺疾患の疑い)
  • むくみとともに息切れ・動悸がある(心臓疾患の疑い)
  • 急激な体重増加を伴う

まとめ

対処法具体的な方法
食事カリウム豊富な食材(バナナ・枝豆・ほうれん草)・塩分控えめ
漢方防已黄耆湯・五苓散・当帰芍薬散(体質に合わせて選ぶ)
グッズ着圧ソックス・足上げ休憩
生活習慣冷え対策・ふくらはぎ運動・適度な水分補給

夏のむくみは正しい原因を知って対処することで、改善できることがほとんどです。食事の工夫と漢方・市販品をうまく組み合わせて、快適な夏を過ごしてください。

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