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はじめに
「子どもに市販薬を飲ませたいけど、これって使っていいの?」と迷ったことはありませんか?
大人と同じ薬を少量あげればいいと思っている方もいますが、それは危険な場合があります。子どもの体は大人と異なり、薬の代謝・吸収のしくみが未発達なため、成分・用量・年齢をきちんと確認することがとても重要です。
薬剤師ママとして、子どもに市販薬を使う前に必ず確認してほしいポイントをわかりやすく解説します。
確認ポイント① 年齢制限を必ず守る
市販薬には「何歳から使用できるか」が明記されています。これは安全性の試験データに基づいたものであり、年齢制限を無視した使用は思わぬ副作用を引き起こすリスクがあります。
特に注意が必要な年齢制限
| 年齢 | 注意点 |
|---|---|
| 生後3ヶ月未満 | 市販薬は原則使用不可。必ず受診する |
| 生後3ヶ月〜1歳未満 | 使用できる市販薬が非常に限られる |
| 1歳〜2歳未満 | 成分・用量に細心の注意が必要 |
| 15歳未満 | イブプロフェン・アスピリン系は基本的にNG |
「小児用」と書いてあっても安心しない
「小児用」と表記されていても、対象年齢が「7歳以上」などの場合があります。パッケージの裏面にある「年齢・用量表」を必ず確認しましょう。
確認ポイント② 体重に応じた用量を守る
子どもの薬の用量は「体重」を基準に決まるケースが多いです。特に解熱薬(アセトアミノフェン)は体重あたりの用量が決められています。
アセトアミノフェンの目安用量
1回の用量:体重1kgあたり10〜15mg
例)体重15kgの子ども → 150〜225mgが1回量の目安
市販の小児用解熱薬はパッケージに体重・年齢別の用量が記載されています。「年齢的にはOKでも体重が小さい」場合は、少ない方の用量を選ぶのが基本です。
確認ポイント③ 子どもにNGな成分を知っておく
大人には安全な成分でも、子どもには使用できないものがあります。代表的なものを覚えておきましょう。
15歳未満に使用禁止・要注意の成分
| 成分名 | 含まれる薬の例 | 理由 |
|---|---|---|
| イブプロフェン | イブ・ブルフェンなど | 小児への安全性が確立されていない |
| アスピリン | バファリン(一部)など | ライ症候群(脳・肝臓障害)のリスク |
| ロペラミド | トメダインなど | 小児の下痢止めとして不適切 |
| コデイン(12歳未満) | 一部の咳止め | 呼吸抑制のリスク |
⚠️ 「大人も子どもも使える」と思い込んで、成分を確認せずに使用するのは大変危険です。
確認ポイント④ 複数の薬を同時に使わない
風邪のときに「解熱薬+総合感冒薬+鼻炎薬」を同時に飲ませると、同じ成分が重複して過剰摂取になる場合があります。
よくある重複の例
- 総合感冒薬(パブロン・コルゲンなど)にもアセトアミノフェンが含まれていることが多い
- 解熱薬と総合感冒薬を同時に飲ませるとアセトアミノフェンが過剰になる可能性がある
複数の薬を同時に使う場合は、薬剤師や医師に相談することをおすすめします。
確認ポイント⑤ アレルギー・既往歴を確認する
初めて使う市販薬は、お子さんのアレルギー歴・既往歴と照らし合わせて確認しましょう。
確認すべき主なポイント:
- 食物アレルギー(添加物に乳糖・小麦由来成分が含まれることがある)
- 過去に薬で発疹・じんましんが出たことがある
- 喘息・アトピーなどのアレルギー疾患がある
- 現在処方薬を服用中(飲み合わせの確認が必要)
症状別:薬剤師がすすめる子ども向け市販薬
発熱・痛み
アセトアミノフェン系を選びましょう。
下痢・嘔吐
まず経口補水液で水分補給を。整腸薬はビオフェルミンSが使いやすいです。
鼻水・鼻づまり
年齢に合った小児用製品を選びましょう。
こんなときは市販薬を使わず受診を
以下の場合は市販薬で対処せず、速やかに医療機関を受診してください。
- 生後3ヶ月未満の発熱
- 38℃以上の熱が3日以上続く
- ぐったりして反応が乏しい
- 水分を全く受け付けない
- けいれんが起きた・起きたことがある
- 発疹・じんましんが広がっている
まとめ:子どもへの市販薬使用 5つの確認ポイント
□ 年齢制限を確認した(パッケージの用量表をチェック)
□ 体重に応じた用量を確認した
□ イブプロフェン・アスピリン・コデインが入っていないか確認した
□ 他の薬との成分重複がないか確認した
□ アレルギー・既往歴と照らし合わせた
子どもへの市販薬使用は「少し面倒でも確認する」習慣が安全につながります。迷ったときはドラッグストアの薬剤師に相談するのが一番です。

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