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はじめに
「水をしっかり飲んでいたのに熱中症になった」「涼しい室内にいたのに具合が悪くなった」——実は熱中症対策として「良かれ」と思ってやっていることが、逆効果になっているケースが少なくありません。
薬剤師の視点から、猛暑日にやってはいけない落とし穴を具体的に解説します。
❌ やってはいけないこと① 水だけで水分補給する
「水をたくさん飲んでいるから大丈夫」は危険な思い込みです。大量の汗をかくと水分だけでなくナトリウム(塩分)・カリウムなどの電解質も同時に失われます。
水だけを大量に補給すると、血液中のナトリウム濃度が下がり「低ナトリウム血症」を引き起こすことがあります。これは熱中症と同様に、頭痛・吐き気・けいれんを引き起こす危険な状態です。
正しい水分補給:
- 水+塩分(スポーツドリンク・経口補水液・塩タブレット)をセットで補給する
- 一度に大量に飲まず、こまめに少量ずつ補給する
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❌ やってはいけないこと② 冷たいものを一気飲みする
喉が渇いたからといって、冷たい飲み物を一気に大量飲みするのはNGです。胃腸への急激な刺激で腹痛・下痢・嘔吐が起こり、かえって脱水が進む場合があります。
また、冷たいものを急に摂取すると血管が収縮し、体温調節機能が一時的に乱れることもあります。
正しい飲み方:
- 常温〜やや冷たい程度の飲み物を少量ずつ
- 1回200ml程度を目安に、20〜30分ごとに補給する
❌ やってはいけないこと③ 「涼しいからエアコンを切る」
「今日は曇っているから涼しい」「夜になったから窓を開ければいい」——これが熱中症の落とし穴です。
室内の熱中症は夜間・早朝にも多く発生しています。特に高齢者・乳幼児は体温調節機能が弱く、室内でも熱中症になりやすいです。
正しいエアコンの使い方:
- 室温は28℃以下を目安に設定する
- 夜間も就寝中はエアコンをつけたまま(タイマー設定で切れないようにする)
- 湿度は60%以下に保つ
❌ やってはいけないこと④ アルコールで水分補給する
「ビールをたくさん飲んだから水分は大丈夫」は大きな間違いです。アルコールには利尿作用があり、飲んだ量以上に体内の水分が失われます。
猛暑日の飲酒は脱水リスクを大幅に高めます。飲酒する場合は必ず水・スポーツドリンクと交互に摂取しましょう。
❌ やってはいけないこと⑤ 我慢して屋外活動を続ける
「もう少しで終わるから」「根性で乗り切れる」という考えは危険です。熱中症は進行が早く、軽度の症状から重症(熱射病)まで一気に悪化することがあります。
こんな症状が出たらすぐに休む:
- めまい・ふらつき
- 顔の赤み・大量の汗
- 体のだるさ・力が入らない
- 気分が悪い・吐き気
❌ やってはいけないこと⑥ 熱中症を市販薬で対処しようとする
「頭が痛いから痛み止めを飲めばいい」は危険な判断です。熱中症による頭痛に鎮痛薬は効果がなく、むしろ胃腸への負担が増えることがあります。
熱中症の正しい応急処置:
- 涼しい場所に移動する
- 衣服をゆるめて体を冷やす
- 意識がある場合は経口補水液を飲ませる
- 首・わき・足の付け根を保冷剤で冷やす
- 改善しない場合は迷わず救急車を呼ぶ
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まとめ:猛暑日のNG行動チェックリスト
❌ 水だけで水分補給する
❌ 冷たい飲み物を一気飲みする
❌ 「涼しいから」とエアコンを切る
❌ アルコールで水分補給する
❌ 我慢して屋外活動を続ける
❌ 熱中症を市販薬で対処しようとする
熱中症は「知識」で防げます。今年の猛暑を安全に乗り切るために、正しい対策を習慣にしてください。


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