「去年買った風邪薬、まだ飲んでも大丈夫?」 「子どもの薬が余っているけど、次に使っていいのかな…」
救急箱を開けると、いつ買ったか分からない薬が出てくること、ありますよね。薬には使用期限があり、開封したものは箱に書かれた期限より早く使えなくなることもあります。
この記事では、元病院薬剤師の私が、薬の使用期限の見方と、余った薬の扱い方・捨て方をまとめました。
先に結論
- 市販薬は、箱に書かれた使用期限は「未開封の場合」の期限
- 開封した目薬やシロップは、箱の期限より早く使いきるものが多い
- 病院でもらった薬は、そのときの症状のためのもの。自己判断で使い回さない
- 色・におい・形が変わった薬は、期限内でも使わない
- 捨てるときは、お住まいの地域のルールに従う。迷ったら薬局で相談
薬の使用期限の見方
市販薬
箱や容器に「使用期限」が書かれています。ただしこれは、未開封で正しく保管した場合の期限です。開封後の目安は、説明書に書かれていることがあるので、箱と一緒に説明書も取っておきましょう。
病院でもらった薬
飲み薬は、処方された日数分を使いきるのが基本です。使用期限が書かれていないことも多いので、もらった日が分かるように、薬の袋ごと保管しておくと安心です。
開封後に気をつけたい薬(目安)
| 薬の種類 | 開封後の目安 | ポイント |
|---|---|---|
| 目薬 | 1〜3か月程度 | 容器の先がまつ毛や目に触れると、菌が入りやすい |
| 子どものシロップ(処方薬) | 処方された日数分で使いきる | 冷蔵庫で保管するものが多い。余った分は取っておかない |
| 塗り薬(チューブ) | 説明書に従う | 指で直接すくうタイプは汚れやすい |
| 湿布 | 開封後は早めに | 袋のチャックをしっかり閉めて乾燥を防ぐ |
| 座薬 | 説明書に従う | 冷所で保管するものが多い |
※商品によって違うので、必ず説明書を確認してください。分からないときは、買ったお店やもらった薬局で聞くのが確実です。
💊 薬剤師メモ:目薬や塗り薬は、開けた日を油性ペンで容器に書いておくと、「いつ開けたっけ?」がなくなります。
期限内でも使わないでほしい薬
使用期限内でも、次のような変化がある薬は使わずに処分しましょう。
- 錠剤の色が変わった、ひびが入った、べたついている
- 粉薬が固まっている、湿っている
- シロップや目薬がにごっている、においが変わった
- 塗り薬が分離している
- 箱や袋がなく、何の薬か分からない
余った処方薬、次に使ってもいい?
病院でもらった薬は、そのときの症状や体重に合わせて出されたものです。次に似た症状が出ても、自己判断で使うのはやめましょう。
- 子どもの薬:成長で体重が変わると、必要な量も変わります
- 抗生物質:本来は飲みきる薬です。余った分を次の風邪に使うのはNG
- 家族に分ける:同じ症状に見えても、合う薬は人によって違うのでやめましょう
ただし、「熱が出たときに使う」としてもらった解熱剤の座薬など、医師から「とっておいていい」と言われたものもあります。その場合も、使う前にもらった日と今の体重を確認して、迷ったら薬局に電話で相談してください。
💊 薬剤師メモ:余った薬がたくさんある場合は、次に薬局に行くときに持っていくと、使えるものかどうかを確認してもらえます。飲み忘れが多い薬は、次の処方で日数を調整してもらえることもあります。
薬の正しい捨て方
家庭で余った薬は、多くの地域で家庭ごみとして出せます。ただし、分け方は自治体によって違うので、お住まいの地域のルールを確認してください。
| 薬の種類 | 捨て方の一般的な例 |
|---|---|
| 錠剤・カプセル・粉薬 | 中身は可燃ごみに。シートや容器は地域の分別ルールで |
| シロップ・目薬などの液体 | 新聞紙や布にしみこませて可燃ごみに。排水口やトイレには流さない |
| 塗り薬・湿布 | 可燃ごみに。チューブや容器は地域のルールで |
| 吸入薬のスプレー缶 | 地域のルールを確認。分からなければ薬局で相談 |
| 注射針・ペン型の注射 | 家庭ごみに出さず、もらった病院や薬局に相談 |
💊 薬剤師メモ:薬の袋や説明書には、名前や病院名が書かれています。捨てるときは、名前の部分を切り取るか、塗りつぶしてから出しましょう。
薬箱を整理するコツ
- 年に1回は点検する:大掃除や衛替えのついでに、使用期限をチェック
- 箱と説明書は捨てない:使用期限や飲む量が分からなくなります
- 家族ごとに分ける:大人用と子ども用を分けておくと、取り違えを防げる
- 子どもの手が届かない場所で:湿気や直射日光を避けて保管する
まとめ
- 市販薬の使用期限は「未開封の場合」。開封後は説明書の目安を確認
- 色・におい・形が変わった薬は、期限内でも使わない
- 余った処方薬は自己判断で使わず、家族にも分けない
- 捨てるときは地域のルールで。液体は排水口に流さない
- 年に1回、薬箱の点検を
薬箱を整理したら、家庭にあると安心な常備薬も見直してみましょう。
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この記事を書いた人:元病院薬剤師|小学生2人のママ|「くすりと暮らしのラボ」運営。病院での経験をもとに、家族の薬との付き合い方を発信しています。


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