※本記事には楽天アフィリエイトの広告が含まれます。
「頭痛薬ってたくさんあるけど、何が違うの?」「いつもなんとなく同じものを買っている…」
ドラッグストアの棚にはたくさんの頭痛薬が並んでいますが、中身の成分は大きく4種類に分けられます。成分の違いを知っておくと、自分や家族に合うものを選びやすくなります。
この記事では、元病院薬剤師の私が、市販の頭痛薬の違いと選び方をまとめました。
⚠️ 本記事は一般的な情報提供を目的としています。頭痛が繰り返す、激しい、いつもと違うといった場合は、自己判断せず医療機関を受診してください。
先に結論
- 市販の頭痛薬の主な成分は、ロキソプロフェン・イブプロフェン・アセトアミノフェン・アスピリンの4つ
- 胃が弱い方は、胃への負担が比較的少ないアセトアミノフェンが選びやすい
- 「眠くなる成分」が入った商品もあるので、運転する日は成分を確認する
- 大人用の頭痛薬は15歳未満は使えないものが多い。子どもには子ども用を
- 頭痛薬を飲む日が月に10日以上ある場合は、医療機関で相談を
市販の頭痛薬は主に4つの成分に分かれる
商品名よりも先に、箱の「成分」の欄を見るのが選び方の第一歩です。
| 成分 | 主な商品の例 | 特徴 | 気をつけたいこと |
|---|---|---|---|
| ロキソプロフェン | ロキソニンS | 病院で処方される薬と同じ成分。第1類医薬品で、薬剤師の説明を受けて購入する | 胃への負担。15歳未満は使えない |
| イブプロフェン | イブ、ナロンエース | 痛みのもとになる物質がつくられるのを抑える。種類が多く、選びやすい | 胃への負担。15歳未満は使えない |
| アセトアミノフェン | タイレノールA | 胃への負担が比較的少ない。作用はおだやかな方 | 大人用は15歳未満は使えない。子ども用の商品もある |
| アスピリン | バファリンA | 昔からある解熱鎮痛成分 | 胃への負担。15歳未満は使えない |
※年齢や区分は商品によって違うことがあります。必ず箱や説明書で確認してください。
ロキソプロフェン(例:ロキソニンS)
病院でもよく処方される成分です。第1類医薬品なので、店頭でもネットでも、薬剤師の確認を受けてから購入します。胃への負担があるので、空腹時は避けましょう。
イブプロフェン(例:イブ、ナロンエース)
商品の種類が多く、ドラッグストアでも手に入りやすい成分です。同じ「イブ」でも、商品によって一緒に入っている成分が違うので、次の章もあわせて確認してください。
アセトアミノフェン(例:タイレノールA)
胃への負担が比較的少ない成分です。作用はおだやかな方なので、比較的軽い頭痛に向いています。小児科でもよく使われる成分で、子ども用の商品もあります。病院でよく処方される「カロナール」と同じ成分です。市販薬では、タイレノールAやラックルなどがあります。
アスピリン(例:バファリンA)
長く使われている解熱鎮痛成分です。15歳未満は使えないので、子どもの頭痛や発熱には使わないようにしましょう。
一緒に入っている成分もチェック
同じイブプロフェンの頭痛薬でも、一緒に入っている成分で使いやすさが変わります。箱の成分欄で、次の3つを見てください。
| 成分の種類 | 成分名の例 | 知っておきたいこと |
|---|---|---|
| 眠くなる成分(鎮静成分) | アリルイソプロピルアセチル尿素、ブロモバレリル尿素 | 眠気が出ることがある。飲んだあとは車の運転をしない |
| カフェイン | 無水カフェイン | 鎮痛成分の働きを助ける目的で配合。コーヒーや緑茶とのとりすぎに注意 |
| 胃を守る成分 | 乾燥水酸化アルミニウムゲル、酸化マグネシウム | 胃への負担をやわらげる目的で配合。胃が弱い方は入っているものが選びやすい |
💊 薬剤師メモ:仕事や運転がある日は、「眠くなる成分が入っていないもの」を選ぶのが安心です。迷ったら、店頭で薬剤師や登録販売者に「眠くならないものはどれですか?」と聞いてみてください。
こんな方にはこの成分|選び方の早見表
| こんな方 | 選びやすいもの |
|---|---|
| 胃が弱い、軽めの頭痛 | アセトアミノフェン |
| しっかり痛みを抑えたい | イブプロフェン、ロキソプロフェン |
| 仕事や運転がある | 眠くなる成分が入っていないもの |
| 胃が心配だけど、イブプロフェンを使いたい | 胃を守る成分が入っているもの |
| 15歳未満 | 子ども用の薬(大人用は使わない) |
| 妊娠中・授乳中 | 使う前に医師・薬剤師に相談 |
飲むときに気をつけたいこと
- 痛み始めに早めに飲む:痛みが強くなってからより、早めのタイミングの方が効果を感じやすいとされています
- 空腹時を避ける:胃への負担を減らすため、できれば何かを食べてから飲みましょう
- 飲む量と間隔を守る:効かないからといって、すぐに追加で飲むのはやめましょう
- 風邪薬と一緒に飲まない:風邪薬にも解熱鎮痛成分が入っているものが多く、同じ成分を重ねて飲んでしまうことがあります
- 飲む日が月に10日以上なら受診を:薬の飲みすぎで頭痛が起こる「薬剤の使用過多による頭痛(薬物乱用頭痛)」のおそれがあります
💊 薬剤師メモ:飲んだ日をカレンダーやスマホにメモしておくと、飲みすぎに気づきやすく、受診のときにも役立ちます。
雨の前や台風のときに頭が痛くなる方は、こちらの記事で対処法をまとめています。
▶ 低気圧頭痛の対処法|タイプ別に頭痛薬・漢方を薬剤師が解説

子どもや妊娠中の方は
子ども(15歳未満)
大人用の頭痛薬には、15歳未満は使えないものが多くあります。大人用を半分に割って飲ませるのはやめましょう。子どもには年齢に合った子ども用の薬を選ぶか、小児科で相談してください。
子どもの熱や痛みと薬の使い方は、こちらの記事でまとめています。
▶ 子どもの解熱剤の選び方

妊娠中・授乳中
妊娠の時期によっては使えない成分があります。どの頭痛薬も、使う前に必ず医師・薬剤師に相談してください。
こんな頭痛は要注意!すぐに病院へ
次のような頭痛は、市販薬で様子を見ず、すぐに医療機関を受診してください。
- 突然の、バットで殴られたような激しい頭痛
- 発熱や首のこわばりを伴う頭痛
- 手足のしびれ、言葉が出にくい、ものが二重に見えるなどを伴う
- 以前の頭痛と明らかに違う、どんどんひどくなる
まとめ
- 頭痛薬は、商品名より先に「成分」で選ぶ
- 胃が弱い方はアセトアミノフェン、しっかり抑えたい方はイブプロフェンやロキソプロフェン
- 運転する日は「眠くなる成分」が入っていないか確認する
- 15歳未満は子ども用を。妊娠中・授乳中は使う前に相談を
- 飲む日が月に10日以上、いつもと違う頭痛は、医療機関へ
この記事を書いた人:元病院薬剤師|小学生2人のママ|「くすりと暮らしのラボ」運営。病院での経験をもとに、家族の薬との付き合い方を発信しています。


コメント