二日酔いの薬の選び方|症状別に市販薬を薬剤師が解説

市販薬・サプリ

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飲み会の翌朝、頭が痛い・吐き気がする・体がだるい……そんな二日酔いに悩んだことはありませんか?

忘年会・新年会のシーズンは、「飲みすぎた翌日もなんとか乗り切りたい」という声をよく聞きます。元病院薬剤師の私が、二日酔いが起こる仕組みから、つらいときの過ごし方、症状別の市販薬の選び方まで解説します。

先に結論

  • 二日酔いの主な原因は、アルコールが分解されるときにできる「アセトアルデヒド」
  • 基本は、水分補給と休息。市販薬はつらい症状をやわらげるための補助
  • 胃のむかつきや吐き気には、効能に「二日酔い・悪酔のむかつき」とある胃腸薬や、五苓散などの漢方が選択肢
  • 頭痛薬は、アルコールが体に残っているうちは使わないのが基本
  • 嘔吐が止まらない、水分がとれない、意識がぼんやりするときは、すぐに医療機関へ

⚠️ 本記事は健康情報の提供を目的としています。症状が重い・長く続く場合は、医療機関を受診してください。

そもそも二日酔いはなぜ起こる?

二日酔いの主な原因は、アセトアルデヒドという物質です。

アルコール(エタノール)は肝臓で分解されるとき、まず「アセトアルデヒド」に変わります。これが体に残ると、頭痛・吐き気・だるさなどの症状が起こります。アセトアルデヒドはその後さらに分解されて酢酸になり、最終的には水と二酸化炭素になって体の外に出ていきます。

つまり、肝臓での分解が追いつかないほど飲むと、二日酔いになりやすいということです。

二日酔いの主な症状と原因

症状主な原因
頭痛アセトアルデヒド・脱水・血管の拡張
吐き気・嘔吐アセトアルデヒドや胃の粘膜への刺激
だるさ脱水・低血糖・電解質バランスの乱れ
口の渇きアルコールの利尿作用による脱水
動悸・顔のほてりアセトアルデヒドによる血管の拡張

二日酔いのときにできる4つのこと

① 水分と電解質を補給する

アルコールには利尿作用があるため、飲んでいる間から体は水分不足になっています。起きたら、まず水やスポーツドリンクで少しずつ水分をとりましょう。

脱水が気になるときは、水分と電解質を一緒にとれる経口補水液も選択肢です。


② 消化のよいものを少しずつ食べる

何も食べないでいると、だるさが続きやすくなります。おかゆ・バナナ・味噌汁など、胃にやさしいものを少しずつ食べましょう。

③ 横になって休む

アルコールが分解されるまでには時間がかかります。無理に動かず、できるだけ横になって休むのが一番です。

④ 迎え酒・コーヒーでごまかさない

「迎え酒で二日酔いが治る」は根拠のない俗説で、肝臓への負担が増えるだけです。また、コーヒーのカフェインには利尿作用があるので、脱水が気になるときは水や経口補水液を優先しましょう。

二日酔いに使える市販薬の選び方

症状選び方市販薬の例
胃のむかつき・吐き気・胸やけ効能に「飲みすぎ(二日酔い・悪酔のむかつき)」とある胃腸薬太田胃散 など
吐き気・頭痛・口の渇き(むくみやすい人)効能に「二日酔い」とある漢方五苓散 など
だるさ(肉体疲労時の栄養補給)滋養強壮・栄養補給の効能がある医薬品・指定医薬部外品のドリンクリポビタンD など

胃腸薬

胃腸薬の中には、効能に「飲みすぎ(二日酔い・悪酔のむかつき)」と書かれているものがあります。胃のむかつきや胸やけが中心の二日酔いには、まずこのタイプを選びましょう。

胃腸薬の選び方は、こちらの記事でくわしく解説しています。
▶ 胃腸薬・整腸剤の選び方|市販薬を症状別に薬剤師が解説


漢方(五苓散)

五苓散は、体の水分バランスをととのえる漢方で、効能に「二日酔い」が含まれている製品があります。吐き気や頭痛、口の渇きがあるときの選択肢になります。


栄養ドリンク

だるさが残るときは、肉体疲労時の栄養補給を目的とした医薬品・指定医薬部外品のドリンクも選択肢です。カフェインを含むものもあるので、飲む量や時間に注意しましょう。


💊 薬剤師メモ:二日酔いの頭痛薬について

市販の解熱鎮痛薬は、成分にかかわらず、添付文書に「服用前後は飲酒しないこと」と書かれています。イブプロフェンなどは胃の粘膜を荒らしやすく、アセトアミノフェンはアルコールと一緒だと肝臓に負担がかかることがあります。

アルコールが体に残っているうちは頭痛薬を使わず、まずは水分補給と休息を。どうしてもつらいときは、薬局で薬剤師に相談してください。

食品のドリンクやサプリについて

ウコンやオルニチンなどのドリンク・サプリは、医薬品ではなく食品です。飲み会の前後に飲む人も多いですが、二日酔いを防いだり治したりする効果が認められたものではありません。いちばんの対策は、飲む量をコントロールすることです。

こんなときはすぐに受診を

  • 嘔吐が止まらず、水分がとれない
  • 意識がぼんやりしている、呼びかけへの反応が鈍い
  • 激しい腹痛や、血の混じった嘔吐がある
  • 1日たっても症状がまったく良くならない

意識がはっきりしない場合は、急性アルコール中毒の可能性があります。ためらわずに救急車を呼んでください。

二日酔いにならないための予防策

  • 飲む前に食事をとる(空腹で飲むとアルコールの吸収が速くなります)
  • お酒の合間に水を飲む
  • 一気飲みはせず、自分のペースで飲む
  • 量の目安を決めておく(純アルコール20g=ビール中瓶1本程度が、節度ある飲酒の目安とされています)

まとめ

二日酔いのときの基本は、水分補給と休息です。胃のむかつきには胃腸薬、吐き気や頭痛には五苓散などの漢方と、症状に合った市販薬を選びましょう。頭痛薬は、アルコールが抜けるまで使わないのが基本です。

忘年会・新年会のシーズンも、翌日に響かない飲み方で楽しい時間を過ごしてください。

この記事を書いた人:元病院薬剤師|2児のママ|「くすりと暮らしのラボ」運営。薬剤師として培った知識をもとに、医薬品・健康・生活習慣についてわかりやすく発信しています。

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