※本記事には楽天アフィリエイトのリンクが含まれています。
「秋になると決まって体調が崩れる」には理由があります
「毎年この時期になると頭痛がする」「なんとなくだるくて眠れない」「風邪でもないのに体がしんどい」。そんな経験はありませんか?
これは気のせいでも、怠けているわけでもありません。季節の変わり目ならではの、体の仕組みが関係しています。元病院薬剤師として、その仕組みと対処法を解説します。
季節の変わり目に体調が崩れる3つの原因
原因① 自律神経の乱れ
夏から秋にかけて気温が大きく変わると、体温の調節を担う自律神経(交感神経・副交感神経)がフル稼働します。
自律神経は、体温・血圧・心拍・消化など、全身の働きをコントロールしています。そのため乱れると、頭痛・だるさ・不眠・胃腸の不調・めまいなど、さまざまな症状が出ることがあります。
原因② 気圧の変動
秋は台風や低気圧が通りやすい季節です。気圧の変化によって、頭痛・めまい・関節の痛みなどが出る状態は「気象病」「天気痛」と呼ばれています。
耳の奥にある内耳が気圧の変化を感じ取り、自律神経のバランスが乱れることが関係していると考えられています。
👉 詳しくは「【薬剤師が教える】低気圧頭痛の正しい対処法」の記事で解説しています。
薬剤師が教える「低気圧頭痛」の正しい対処法【市販薬・漢方の選び方】

原因③ 寒暖差疲労
1日の気温差が大きいと、体温を保つために多くのエネルギーが使われます。目安として「7℃以上」の気温差がよく挙げられます。これが積み重なると、疲れやすさや冷えにつながります。
秋は朝晩と日中の気温差が大きいため、寒暖差疲労が起きやすい季節です。
症状別の対処法
頭痛に
気圧の変化による頭痛には、市販の解熱鎮痛薬が使われます。痛み始めの早めのタイミングで飲むのがポイントです。
バファリンプレミアム(ライオン):イブプロフェンとアセトアミノフェンを配合した解熱鎮痛薬です。★眠くなる成分を含むため、服用後は車の運転などを避けてください。
ロキソニンS(第一三共ヘルスケア):第1類医薬品のため、購入時に薬剤師の説明が必要です。胃への負担を避けるため、空腹時の服用は避けましょう。
💊 薬剤師メモ:頭痛薬を月に10日以上飲んでいる場合は、薬の飲みすぎで頭痛が起きている(薬剤の使用過多による頭痛)可能性があります。一度、頭痛外来などで相談してください。
⚠️ すぐに受診してほしい頭痛
- 突然の、今までに経験したことのない激しい頭痛
- 手足のしびれ、ろれつが回らない、ものが二重に見える
- 高熱や吐き気を伴う頭痛
- いつもの頭痛とは明らかに違う
倦怠感・疲労に
チョコラBBプラス(エーザイ):ビタミンB2を中心にビタミンB群を配合したビタミン剤です。★「肉体疲労時のビタミンB2の補給」などに使われます。
秋バテのだるさには、漢方という選択肢もあります。
👉 「秋バテにおすすめの漢方」の記事もあわせてどうぞ。
秋の体調不良に効く漢方は?薬剤師が症状別に徹底解説【2026年版】

胃腸の不調に
自律神経の乱れは、腸の動きにも影響します。軟便や便秘、お腹の張りが気になるときは、整腸剤を取り入れるのもひとつの方法です。
新ビオフェルミンS錠(ビオフェルミン製薬):乳酸菌を配合した整腸剤(指定医薬部外品)で、整腸・軟便・便秘・腹部膨満感に使われます。
食物繊維を食事でとりにくい方は、食物繊維を手軽に補える食品を取り入れるのもおすすめです。
👉 症状別の選び方は「薬剤師が解説する市販の胃腸薬・整腸剤の選び方」で詳しく解説しています。
薬剤師が解説する市販の胃腸薬・整腸剤の選び方【2026年版】

食欲不振、下痢、便秘が長く続く場合は、自己判断で市販薬を続けず、医療機関を受診してください。
不眠・眠りが浅いときに
自律神経の乱れで、夜眠れない、眠りが浅いと感じる方も増えます。
ナイトミン 耳ほぐタイム(小林製薬):蒸気で耳を温めるアイテムです。寝る前のリラックスタイムに取り入れやすいです。
一時的な不眠には、市販の睡眠改善薬(ドリエルなど)もあります。ただし、日常的に眠れない方や15歳未満の方は使えないなど、注意点があります。
生活習慣での対処法
① 寒暖差に備えた服装を心がける
重ね着で体温を調節できる服装にしましょう。朝晩は、一枚羽織れるものを持ち歩くと安心です。
② 湯船に浸かる
シャワーだけで済ませず、38〜40℃のぬるめのお湯に10〜15分浸かると、体がリラックスしやすくなります。
③ 規則正しい生活リズムを保つ
起きる時間、寝る時間、食事の時間をなるべく一定に保つことが、自律神経を整える基本です。夏に乱れたリズムを、秋に整え直しましょう。
④ 適度な運動
ウォーキングなどの軽い運動は、気分転換やリズムづくりに役立ちます。涼しくなった秋は、運動を始めやすい季節です。
まとめ
| 症状 | 主な原因 | 対処法 |
|---|---|---|
| 頭痛・めまい | 気圧の変動 | 痛み始めに解熱鎮痛薬。月10日以上なら受診 |
| だるさ・疲れ | 寒暖差疲労 | ビタミン剤、十分な睡眠 |
| 胃腸の不調 | 自律神経の乱れ | 整腸剤、食物繊維 |
| 不眠 | 自律神経の乱れ | 入浴、生活リズムを整える |
季節の変わり目の不調は、「なんとなくしんどい」で終わらせず、原因を知って早めに対処することが大切です。症状が長引く場合や、日常生活に支障が出る場合は、早めに医療機関を受診してください。


コメント