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運動会や秋の行楽で、子どもが転んですりむいたり、大人も久しぶりに走って筋肉痛になったり。「絆創膏、持ってくればよかった…」という経験はありませんか?
去年の運動会では、下の子がリレーで転んでひざをすりむき、持っていた絆創膏と水に助けられました。
元病院薬剤師・2児のママの私が、運動会や行楽に持っていきたい救急セットと、傷薬・湿布・痛み止めの選び方を解説します。
先に結論
- すり傷は、まず水道水でよく洗うのが一番。消毒液は水がないときの代わりと考える
- 打ち身やひねったときは、まず保冷剤で冷やす。湿布はそのあと
- 大人用の湿布や痛み止めには「15歳以上」のものが多いので、子ども用は別に用意する
- 傷が深い、血が止まらない、頭を打ったあと様子がおかしいときは、市販薬で様子を見ずに受診する
⚠️ 本記事は健康情報の提供を目的としています。ケガの状態が心配なときは、医療機関を受診してください。
運動会・行楽に持っていきたい救急セット
全部そろえる必要はありません。ポーチひとつに入るくらいがちょうどいいです。
| 必要度 | アイテム | 使う場面 |
|---|---|---|
| ◎ | 絆創膏(普通タイプ+湿潤タイプ) | すり傷・切り傷 |
| ◎ | 水(ペットボトル) | 傷を洗う、水分補給 |
| ◎ | 保冷剤・瞬間冷却パック | 打ち身・ひねったとき |
| ○ | 消毒液 | 水がなくて洗えないとき |
| ○ | 湿布(大人用) | 筋肉痛・打撲の痛み |
| ○ | 痛み止め(大人用・子ども用) | 頭痛・ケガの痛み |
| ○ | ガーゼ・テープ | 大きめの傷、出血を押さえる |
| △ | かゆみ止め | 虫刺され(秋の公園でも意外と多い) |
| △ | 経口補水液 | 暑い日、たくさん汗をかいたとき |
| △ | とげ抜き・小さいハサミ | 木のトゲ、テープを切る |
💊 薬剤師メモ:薬は、以前病院でもらったものではなく、使用期限内の市販薬を入れましょう。出かける前に、箱の期限と対象年齢を一度確認しておくと安心です。
すり傷・切り傷の対処と薬の選び方
すり傷の手当てで一番大事なのは、消毒よりも「洗うこと」です。
手当ての順番
- 傷口の砂や泥を、水道水やペットボトルの水でしっかり洗い流す
- 血が出ているときは、清潔なガーゼやハンカチで数分、押さえて止める
- 絆創膏やガーゼで傷をおおう
消毒液
水で洗えない場所では、消毒液が役立ちます。ただし、洗えるときに何度も使う必要はありません。しみにくいスプレータイプが、子どもにも使いやすいです。
絆創膏
| タイプ | 向いている傷 | 注意点 |
|---|---|---|
| 普通の絆創膏 | 小さな切り傷、とりあえずの保護 | 1日1回は貼り替える |
| 湿潤タイプ(ハイドロコロイド) | よく洗った浅いすり傷 | 汚れが残っている傷、深い傷、赤く腐れている傷には使わない |
湿潤タイプは、傷から出る液で白くふくらんできます。これは正常な変化ですが、液がもれてきたら貼り替えましょう。
傷薬(軟膏)
外での傷は汚れが入りやすいので、化膿が心配なときは、効能に「外傷・やけどなどの化膿予防」などとある抗生物質入りの軟膏が選択肢になります。湿潤タイプの絆創膏とは一緒に使わず、普通の絆創膏やガーゼと組み合わせます。
💊 薬剤師メモ:「とりあえず消毒液をたっぷり」は、傷を治す細胞まで弱らせてしまうことがあります。洗えるときは水で洗う、が基本です。
打ち身・ねんざ・筋肉痛の対処と湿布の選び方
打ち身やひねった直後は、まず「冷やす」のが基本です。
打ち身・ねんざの直後にすること
- 動かさず、安静にする
- 保冷剤や瞬間冷却パックをタオルで包んで、15〜20分ほど冷やす
- できれば、痛めた部分を心臓より高くする
冷やすときは、保冷剤を直接肌に当てないようにしましょう。冷やしすぎによる凍傷のおそれがあります。
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冷湿布と温湿布の違い
冷湿布の「冷たい」、温湿布の「温かい」は、どちらも貼ったときの感覚です。実際に奥の筋肉を冷やしたり温めたりする力はあまりありません。痛みをおさえるのは、湿布に入っている成分の力です。
| 場面 | おすすめ |
|---|---|
| 打ち身・ねんざの直後 | まず保冷剤で冷やす。湿布を使うなら冷湿布 |
| 翌日以降の筋肉痛 | 好みで選んでOK。温湿布は肌に刺激を感じやすいので、肌の弱い人は注意 |
湿布を使うときの注意
- 痛み止め成分(ロキソプロフェン、ジクロフェナクなど)が入った湿布は「15歳以上」のものが多いです。大人用を子どもに切って貼るのはやめましょう
- 一部の湿布(ケトプロフェン配合など)は、貼った場所を日光に当てるとかぶれることがあります。屋外では服でおおいましょう
- 傷や湿疹のあるところには貼らない
- 1日の枚数と貼り替えの回数は、箱の表示を守る
子どもに湿布を使いたいときは、対象年齢が合うものを薬局で相談して選びましょう。小さい子は、保冷剤で冷やすだけで十分なことも多いです。
痛み止めの選び方:大人と子どもは別々に
痛み止めは、大人用と子ども用を分けて持ちましょう。大人用の多くは「15歳以上」で、子どもには使えません。
| 対象 | 主な成分 | 市販薬の例 | ポイント |
|---|---|---|---|
| 大人 | ロキソプロフェン | ロキソニンS など | 胃への負担があるので、空腹を避ける |
| 大人 | イブプロフェン | イブ など | 同上 |
| 大人 | アセトアミノフェン | タイレノールA など | 胃への負担が比較的少ない |
| 子ども | アセトアミノフェン | 小児用の解熱鎮痛薬 | 年齢ごとに量が決まっているので、箱の表示どおりに |
💊 薬剤師メモ
- アスピリン(アセチルサリチル酸)を含む市販薬は、15歳未満には使えません。大人用を子どもに分けて飲ませるのはやめましょう
- 痛み止めは痛みを一時的にやわらげるもので、ケガそのものを治す薬ではありません。痛みが強いときは、飲んでごまかさずに受診を
- 痛み止め入りの湿布と飲み薬を一緒に使うときは、一度薬剤師に相談してください
こんなときは市販薬で様子を見ずに受診を
すり傷・切り傷
- 押さえても、10分以上血が止まらない
- 傷が深い、大きく開いている、顔の傷
- 洗っても砂や泥が取れない
- 動物にかまれた、鉆びた釘などで刺した
- 数日たって、赤み・腐れ・熱っぽさ・膿が出てきた
打ち身・ねんざ
- 腐れがどんどんひどくなる、形が変わっている
- 動かせない、体重をかけられない
- 2〜3日たっても痛みが変わらない
頭を打ったとき(すぐに受診・救急車も検討)
- 吐く、ぼんやりしている、いつもと様子が違う
- けいれんを起こした、意識がなかった
頭を打ったあとは、その場で元気でも、当日は様子をよく見てあげてください。
まとめ
運動会や行楽の救急セットは、絆創膏・水・保冷剤の3つがあれば、たいていのケガには対応できます。そこに大人用と子ども用の痛み止め、湿布を必要に応じて足しましょう。
すり傷は「まず洗う」、打ち身は「まず冷やす」。この2つを覚えておけば、いざというときも慰てずにすみます。
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この記事を書いた人:元病院薬剤師|2児のママ|「くすりと暮らしのラボ」運営。薬剤師として培った知識をもとに、医薬品・健康についてわかりやすく発信しています。


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